記憶のしおり
忘れてしまってもいいようなことほど覚えている。

小学校の1年だか2年だかの時、運動会の駆けっこでトップを走っていたのに最終コーナーで転んだこと。
上級生の女の子の気を惹こうと思って、下校する彼女の近くに小石を投げて、その子に叱られてしまったこと。
田舎の大きな農家で御馳走になって遊んでいたはいいけれど、便所が母屋から10mくらい離れた外の暗がりの中にあり、行けなくて漏らしてしまったこと。

実家の前の坂道を自転車で下った時、スピードが出過ぎてしまったのでおもいきりブレーキをかけたら前の車輪がロックして宙返りしてしまい、背中から着地して鼻から昼食べたうどんが出てきたこと。
などなど...
月明りを浴びて、せっかく心がしんと澄んできたと思ったのに...
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