ナイン・ストーリーズの頃
サリンジャーが亡くなったらしい。
新聞のコラムでそれを知った時、「まだ生きていたんだ!」というのが最初の感想だった。
10代の後半に彼の本に出会い、中でも「ナイン・ストーリーズ」が好きだった。
本を読み返すことなどめったにしないオレが、何度か読み返したのを覚えている。
ジョンが撃たれたのもその頃だった。

当時、オレはアメリカの短編小説が気に入っていて、その中にたびたび登場する東海岸の湿度のようなものに憧れていた。
だから、コロラドからボストンに移った時は、ちょっとワクワクした。
同じ作品を読み返したら、あの頃感じていた湿度や匂いを、今も感じることができるだろうか...。
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