生まれた日
歳を取った。
誕生日を祝うという事に関しては、大正生まれの両親と男ばかりの3人兄弟の末っ子として育ったからか、無頓着な方だ。
小学生低学年の頃は、同級生から文房具などを誕生日プレゼントとしてもらい、それが楽しみだったのだが、高学年になると、それも少なくなり、親に「オレ、誕生日だからちょうだい」と言って小遣いをもらい、そのお金で東京に行き、御茶の水の楽器屋でギター用品を買ったり高級ギターを見て回ったりした。
帰りには、上野広小路のマクドナルドでビッグマックとマックシェイクを買い、帰りの電車の中で食べた。
あの頃はそれだけでお腹がいっぱいになり、ビッグマックの大きさに溜め息をついたものだ。
バースデーケーキも、食べたければ自分で買って帰り、母親と食べた。
その後色気も芽生え、ガールフレンドには一生懸命考えたプレゼントを贈ったりしていたのだが、今でも祝う事や祝ってもらう事に対する関心が薄い。
そういうイベントが好きな女性には、物足りないつまらない存在だろう。
それでも誕生日には何か特別なものを嗅ぎ取ろうとしてみるのだが、クリックが聞こえるわけでもなく、記憶に残らない一日として終わろうとするのを、写真を撮ったりしてなんとか「特別な日」という印をつけてみる。
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