西瓜
送り火の夜に
君を呼び出した
子供達の花火が
終わろうとしていた
一週間ほど前、故郷の海に入ってきた。
「故郷」といっても、車で2時間程度の距離だ。
地元では、8月も半ばになったら海には入るな(高波やクラゲが出るから)と言われているのだけれど、この時期にしか帰れないのであれば仕方がない。
写真は、昼食を調達しに入ったスーパーで、何の言葉も添えられることなく、ただ果物売り場に置いてあった巨大西瓜。
西瓜というと、どうしても思い出してしまうのが、流しの中で手拭いをかぶり、冷たい井戸水をチョロチョロと浴びていた姿だ。
オレの実家があった周辺は水が豊富で、我が家では台所に蛇口が2つあり、1つは水道、もう1つは地下水をポンプで汲み上げていた。地下水は夏には西瓜が冷やせるくらい冷たく、冬は温かだった。
家の近くに湧き水を引いているところがあり、近所の人達は、その水でお茶を淹れたりしていた。湧き水を一旦大きな土管のようなものに溜めていて、幼い頃、大人達から禁止されていたにもかかわらず、よじ登って覗きこみ、暗い管の底に何か生き物でもいるに違いないと、じっと目を凝らしたりした。管の内側には藻がついていて、いかにも生き物には住み心地が良さそうだったのだ。
「昔の夏」を思い出す時、何故か「冷えた西瓜」や「プールに入る前のシャワー」や「シャツの中に入れた水撒きのホース」を思い出す。
「麦藁帽をかぶって虫捕り」や、「唇が紫色になるまで泳いだ後のおでん」よりも、「ひんやりしたこと」を先に思い出してしまう。
あ、暑い最中に思い出そうとしているからか‥。
朝晩が涼しくなってきた。蝉の声が秋の虫達の声に替わるのも、そう遠くはない。
もう一度くらい海に入りたいなぁ。ちょっと寂しいなぁ‥‥。
blog archive
- 運動会
- 夜空の星たち
- 心の旅
- 臨時休業
- 日本のウエスト・コースト
- まなざし
- 酒飲みアルバム
- 「私の家族」
- BACARDI 151°
- 月からの投げKISS
- 近くにいるのに
- 涼みながら月を見ていた
- 夕立
- 音でフレーズをアップする
- 七面鳥
- 飲みながら
- 願い事
- 落ち着け。
- まだまだ、これから
- ホームページ
- 試しに昨年秋の写真
